OpenAIが今年中にChatGPT搭載スマートスピーカーを発表か

「OK, ChatGPT」が家にやってくる?OpenAIのスマートスピーカー計画とは

あなたの自宅のリビングに、ChatGPTが置かれる日が来るかもしれません。AI業界最大手のOpenAIが、ChatGPTを搭載したスマートスピーカーを今年中にも発表するという情報が浮上し、テクノロジー界隈で大きな話題になっています。スマートスピーカーといえばAmazonの「Alexa」やGoogleの「Googleアシスタント」が有名ですが、そこにあの会話AIの雄・ChatGPTが加わるとなると、話はまったく別次元になってきます。「自分には関係ない話」と思わず、ぜひ読み進めてみてください。

そもそもどういうこと?

まず「スマートスピーカー」をおさらいしましょう。声で話しかけると音楽を流したり、天気を教えてくれたり、照明を操作してくれる、あの小型の円柱型スピーカーです。「アレクサ、明日の天気は?」と話しかけると答えてくれる、アレです。

これまでのスマートスピーカーは、あらかじめ決められた命令(コマンド)に答えるだけというのが限界でした。「アレクサ、ピタゴラスの定理ってなに?」と聞いても、かみ砕いた説明はほぼ返ってきません。

ところが、ChatGPTはまるで優秀な友人と話しているかのように、自然な会話で複雑な質問にも答えてくれます。今回の報道は、その頭脳をスピーカーという「体」に組み合わせた新デバイスをOpenAIが開発中だ、というものです。

リビングに置かれたスマートスピーカーに人が話しかけ、ChatGPTの応答が光のイメージで広がるイラスト

開発にはアップル出身の著名デザイナー、ジョニー・アイブ氏との協業も報じられており、単なる機能アップではなく、ゼロからデザインし直した”まったく新しいAIデバイス”になる可能性が高いとされています。

なぜ注目されているのか/何がすごいのか

1. 「呼びかけると答えるだけ」から「本当の会話」へ

従来のスマートスピーカーは「検索エンジンに声でアクセスするもの」に近いイメージでした。しかしChatGPTは、前の会話の文脈を理解して返答できます。「さっき話した旅行プランをもう少し予算を抑えて変えて」といった、流れのある会話が成立するのです。これは日常生活での使い勝手を大きく変えます。

2. ジョニー・アイブ×OpenAIという”夢のタッグ”

ジョニー・アイブ氏はiPhoneやiMacのデザインを手がけた伝説的なデザイナーです。OpenAIのサム・アルトマンCEOと組むことで、見た目も体験もゼロから設計された新しいAIデバイスが生まれると期待されています。「スマートスピーカーの進化版」ではなく、スマートフォンに続く「次の時代のパーソナルデバイス」を狙っているとも言われています。

3. スマートスピーカー市場に大きな競争をもたらす

現在のスマートスピーカー市場はAmazon・Googleがほぼ独占しています。そこにOpenAIが参入することで、各社が一斉にAIの会話能力向上に投資する可能性があります。競争が激しくなれば、ユーザーが受けられるサービスの質も底上げされるという好循環が期待できます。

OpenAIのロゴや関連製品を映したイメージ写真
画像提供: OpenAI(openai.com)

4. 「画面なし」のAIという新しい哲学

スマートフォンやタブレットはどうしても「画面を見る」行動を生みます。一方スマートスピーカーは声だけでやりとりします。AIと「ながら会話」できるデバイスは、移動中・家事中・高齢の方など、画面操作が難しい場面でも活躍できると注目されています。

わたしたちにどう関係する?

「でも自分はAI詳しくないし…」という方にこそ、むしろ関係が深い話かもしれません。

仕事面では、打ち合わせ後にそのまま「今日の議論をまとめて」と話しかければ議事録の骨格を作ってくれる、といった使い方が考えられます。文章を打つのが苦手な方でも、声で指示するだけでAIが仕事を助けてくれる時代が近づいています。

暮らし面では、料理しながら「このレシピを4人分に変えて、さらに低カロリーにするには?」と聞いたり、子どもが宿題で詰まったときにそのまま話しかけたりと、スマホを取り出す手間なくAIと対話できるようになります。

高齢者や子どもにとっても、文字入力のハードルがなくなることは大きなメリットです。画面が苦手な祖父母でも「話しかければ調べてくれる」環境は、生活の質を底上げする可能性があります。

気をつけたい点

夢が広がる話ではありますが、冷静に見ておきたいポイントもあります。

まず、まだ正式発表はされていません。現時点では複数のメディアによる報道段階であり、発売時期・価格・具体的な機能は不明です。「今年中に発表」という情報も、変更される可能性があります。

次に、常時マイクがオンになることへのプライバシーの懸念です。スマートスピーカー全般に言えることですが、自宅での会話が意図せず録音・送信されるリスクはゼロではありません。OpenAIがどのようなプライバシーポリシーを設けるかは、製品選びの重要な判断基準になるでしょう。

また、ChatGPTも間違えることがある点は忘れてはいけません。流暢に答えてくれるからこそ、誤った情報も自信満々に話してくれることがあります(これを「ハルシネーション」=もっともらしい嘘、と呼びます)。大事な判断をAIだけに委ねず、重要な情報は必ず別途確認する習慣は今後も必要です。

まとめ

OpenAIが開発中とされるChatGPT搭載スマートスピーカーは、「声で話しかけるだけで本物の会話AIと対話できる」という、これまでにない体験をもたらす可能性があります。デザイン面でも著名クリエイターとの協業が報じられており、スマートスピーカー市場全体に刺激を与える存在になりそうです。一方で正式発表前であること、プライバシーや情報精度への注意も引き続き必要です。

次のステップとして、まずは現在のChatGPT(スマホアプリ・PCブラウザ)を試してみると、このデバイスが登場したときのイメージがぐっとリアルになりますよ。